【年金編】民間企業を退職する際に知っておきたい豆知識

万一に備えて知っておきたい社会の仕組み,心身の健康

BORAMONICA’s Diary へようこそ。

皆さんは民間企業をやめた場合、国民年金をご自身で納付しないとならない可能性があることをご存知ですか?私は2社目から3社目に転職するまで、その必要性を理解できていませんでした。

3社目に入ってから、私は社会保険全般に関するオリエンテーションを入退職者へ向けて多数実施してきました。そこで、今日のテーマは以前【健保編】としてご紹介した記事 の【年金版】をお届けしたいと思います。

前回の【健保編】はこちらから↓
https://boranomica.blog/universal-health-care/

年金の種類

 まず、年金の種類を改めて確認してみましょう。
 年金制度は大きく分けると、①国民年金(基礎年金)、②厚生年金、③企業年金 の3があります。
 他に個人年金等もありますが、今回は会社の入退職に関わりの深い①と②について注目したいと思います。

 日本国内に居住している人の場合、①の国民年金は20歳〜60歳未満の人が被保険者となり、毎月定額を納付することが必要です。国民年金保険の金額は毎年見直しが行われており、今年(令和2年度)は月16,540円を納付します。これを直接納付している人を「第1号被保険者」と呼びます。

 公務員や一般の会社員の方は「第2号被保険者」と呼ばれ、厚生年金に自動的に加入しています(手続は勤務先で行われます)。この場合も、国民年金の加入者であることには変わりません。ただし、第2号被保険者の方は、勤め先が加入している制度からまとめて国民年金へ拠出金が出されるため、個人で国民年金を納付することはありません。基本となる国民年金に加えて厚生年金も納めているため、年金の構造上、2階建てと言われます。求人広告欄で「社保完備」とうたっているものは、このような部分で労働者にメリットがあるということを示しているのですね。

 そして3番目の「企業年金」。私が今まで勤めていた会社(3社)にはありませんでしたが、意味を調べると次のようになっています。

主に正規雇用者に対して適用され、いわゆる3階建ての年金構造での第2号被保険者に対して、公的年金の2階建てに加えて、企業が掛け金を負担し(拠出し)行う(勤労者は掛け金を出さない)。その企業の退職者の老後の福利厚生の向上を目指すものである。公的年金の上に、更に選択的な私的年金として積み上げるもので、この年金制度を行う企業は一般的に財政に余裕があると考えられる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E5%B9%B4%E9%87%91 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 企業年金とは、最後に記載のあるように「一般的に財産に余裕があると考えられる企業」が行う年金制度となります。

 今回は、一般的に多くの人が該当するであろう「第2号被保険者」であるあなたが、会社を辞めることになった際に必要な手続概要を、私の実体験と併せてお伝えします。

年金の階層と被保険者の種別イメージ
年金の階層と被保険者の種別イメージ

第2号被保険者を辞めた時にあなたがすべきこと

 第2号被保険者でなくなる手続は、あなたの退職日以降に元勤務先で手続をしてもらえます。
 退職日以降にあなたがするべきことを見て行きましょう。

オプション1:第1号被保険者になる

 第1号被保険者とは、先に述べたようにご自身で国民年金を納付する人のことを指します。第1号被保険者になる場合は、あなたがお住まいの市区町村で必要なものを調べ、窓口で手続を行います。
 私はつい先日、第1号被保険者の手続をしました。年金手帳と本人確認書類、マイナンバー通知カード、退職日がわかる書類(前勤務先の健康保険組合が発行する資格喪失証明書)の4点で手続ができました。実際の区のホームページには銀行の通帳やら印鑑等の持ち物が記載されていましたが、実際にはそれらは使うことなく手続が完了しました。まずは自治体のHPを見て、不明な点があった際は直接自治体へ問い合わせをしてみましょう。

オプション2:第2号被保険者であり続ける

 これが可能となるのは、今、第2号被保険者であるあなたが、退職日の翌日から新しい企業へ就職することが決まっている場合のみです。この場合は、新しい勤務先であなたの厚生年金の加入手続をしてもらえますので、特にあなたが行うことはありません。

BORAMONICA
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【実体験〜7/20退社、8/1入社の私が見落としていた穴〜】
てっきり、次の職場が決まっているものだから何の問題もないと思っていたら、実は7月分の国民年金を納付していなかったことに後日気がついた私。職場の人に「急いで納付した方が良いよ!」とアドバイスををもらい、急いで区役所に行きました。
なお、国民年金を納付した場合は、その時の証拠を提出すれば、年末調整の時に「社会保険控除」として取り扱われます。用紙は必ず保管しておきましょう!

 このような事態に気がつかないと、退職月分の国民年金が未納となってしまい、将来受け取る年金から差し引かれてしまいます。国民年金は、当月分を翌月に納付する仕組みとなっています。私の場合、7月分の保険料は8月末日が納付期限でしたが、勤務先では私は7/21付で厚生年金の資格を喪失したという手続をとられているため、7月分の厚生年金は給与から天引きされなかったということです。

オプション3:第3号被保険者になる

 第3号被保険者とは、第2号被保険者の配偶者であり、かつ次の条件を全て満たす人となります。

 •20歳以上60歳未満の配偶者
 •年収が130万円未満の人

 この場合の保険料は、配偶者が加入している制度で一括して負担されるため、第3号被保険者のあなたが個別に納付をする必要はありません。第3号被保険者になるためには、「国民年金第3号被保険者関係届」という書類をあなたの配偶者の方を通じて提出します。第3号被保険者として認定されるとあなたの手元に直接、その申請が受理された旨の連絡が届きます(会社への連絡はありません)。

 ちなみに、私は今年に入ってすぐに休職をしました。そのため今年の年収は130万円以下になると思い、夫の扶養に入れないかと夫の勤務先に打診をしていました。しかしながら、健康保険組合が出す傷病手当金は年収として計算されるという理由から健康保険の扶養に入れず、結果として第1号被保険者になりました。

まとめ

【今日のテイクホームメッセージ】
年金の種類は複数に大別されています。
★一般的な会社員(第2号被保険者)であれば、給与から年金は自動的に控除されています。
退職日の翌日から働くのではない場合、ご自身で「第1号被保険者」になるか「第3号被保険者」になる必要があります。第1号被保険者になる方は、ご自身のお住まいの自治体で必要書類を確認、第3号被保険者になる場合は、所定の用紙に記入が必要なので、早めに配偶者の方へ書類をもらうようにしましょう。

 実は、私も社会人になってから数年の間、社保関連の知識が全くありませんでした。また、実体験に書いたように、何をしなければならないのかすら理解が出来ていませんでした。その後に社保関連の仕事を始め、私の他にも社会保険の仕組みに詳しくない人が多くいることを実感しました。また、私自身も自分が第3号被保険者になれるかどうかが曖昧だったため、結果が出たところでこの記事の作成に至りました。
 
 この内容がどなたかのお役に立てれば幸いです。
 ここまでお付き合いくださり、どうもありがとうございました。